2008年02月13日

賃金表をつくる!? A

寒いですねえ。
あまりに空気が冷たいので、寒気に触れるたび、
まるでなにか空気とは違うものに触れているように感じます。

蛇口をひねれば温かい湯が出るなんて
夢のようだった子供の頃をふと思い出しました。
あの頃は、水で顔を洗っていたんです。
ためしにやってみましたが、
なんともいえなく気持ちよかったですよ、
初めのひと掬いに限っては。。(泣)


さて、賃金表のことです。(前のつづき)
私が参考にしたのは、こういう本なのですが、

『改訂新版 賃金表の作り方』 楠田 丘 著
(経営書院)


読んでいて違和感を覚えたのは、「モデル賃金」という概念でした。

つまり、この本によると、、

仮に例えば、「学校を卒業して直ちに入社し、その後標準的に昇格・昇給し、
世帯形成も標準的に経過している場合の属人的条件および職務条件に
合致している銘柄」
をモデル条件として、
まずはそれを理論化し、そして実在者に落とし込み、それから
モデル条件と同じように入社した入社者
(たいていは学卒入社の者になるのか?!)に当て込んでいく。

このようにして、背骨を作る。
もちろん、これを直接的に基にして実用の賃金表とするのではないが、
この考え方自体がなんだかひっかかるのです。

この本では、次に基本給ピッチつまり基本給の昇給の仕方、
昇給の傾斜について論じられるのですが、
これまた、ちょっと違和感がある。

つまり、

今の世の中、
モデルを背骨にして、大体の社員が納得するほど会社員は
“同じ様”ではなくなっているんですよね!
本当に、人それぞれの人生のカタチがある。。
女性社員については、そのことがより強く言えるように思います。
新卒有り、中途有り、子持ち有り、オールドミス有り、
子持ち夫なし有り。
そんな多様性が「かなり普通」、それが職場の女性たちです。
モデルを作ってしまうと、ある人は笑い、ある人は泣くことになる。

基本給ピッチについて読んでいると、
完全に「年功序列」です。
普通は給与の中には「年功序列」的な手当(普通は基本給がそれ)
というのがあるのはわかるのですが、
われわれ日本企業は、
激しいバブル期と、暫く続いた不景気時代とを乗り越えて、
企業内の世代別人口に差があったり、
中小企業であれば、不景気時代には昇給が出来なかった企業だって
あったのではないかと想像します。

そういうことで、
モデル賃金だとか、基本給ピッチだと言われると、

「そういうわけで、成果型賃金を導入せざるを得なくなるわけだ〜」

と妙に納得してしまいます。
そうは言っても、この昭和57年に書かれて、第10版となった
この本を、あえて読む価値があるように思っています。
なぜなら、この本こそ、今までの流れと、
今変わりつつあること、これからの課題について教えてくれる
ように感じるからです。

そう、楠田丘先生の本を一度読んでみたかったんですー。


ところで。
年末にお会いしたとある成果型賃金制度を導入している
まさしく今をゆく成長会社の人事担当の管理職の方に
お話を伺う機会があり、

「30歳(30年)のギャップがあるそれぞれの社員世代全員が
納得する賃金体系というのは、本当に難しい!」

という一言を投げかけたとき、意外にもその方は、

「全員が納得するのは、年功序列型なんです、私はそれも
すごくいいと思っています。だって、見通しがつくから
生活設計しやすいでしょう?」

と仰ったのでした。私は、その発言に非常に驚きました。
その方は、職能主義の賃金制度を作った楠田先生を超える人は
いない、本当に素晴らしい考え方だと思うと絶賛されていました。

また、年功序列型の賃金体系は、決して愚ではなく、
意味があるのであって、そうした意見は他でも拝見したことが
あります。そのお話は、また次に。。


またまた、つづく。


    soon
posted by みかん at 23:30| 兵庫 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 人事総務のお仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 まさしく「温故知新」だね。オレもそういう専門書を読んでみよかな(なんせ基本勉強嫌いだもんで二の足 ふんでしまって・・・)

 給与体系に属人的要素はあってくれたほうありがたいけれど、反面、ウチみたいに属人的要素のみで給与が決まる体制では、頑張っても給料があがらないということでもうひとつ従業員のやる気をそいでしまっているような気がする。かといって、オレの前の会社のように、人事考課を制裁の道に使っているような会社では余計困るし。

 やはり、従業員を公正に評価し、働きに見合っただけの給料を渡すのって難しいんかな・・・


 またしても意味不明ですみません・・・
Posted by こむ at 2008年02月14日 23:42
☆こむさん

どの本を手にすることが基本勉強になるのか、
イマイチ自分でもよくわかってないのですが、
楠田先生のことは昨年の特定社労士のビデオ研修で
知ったんですよ!給与関係の講座があって。

人事評価が制裁の道に使われるのは、、
それだけ早く成果が求められているということ
なのでしょうか。。
そうですか、、確かに会社にはいろいろな理不尽な
風景が溢れていますよね。
評価に基づいた公正な賃金が支給されるためにも、
「賃金表」は不可欠なのだそうですよ。
そりゃそうですよね、確かに。

Posted by みかん at 2008年02月15日 00:13
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