2007年10月05日

年金のお話 事例@-3 ある女性の生き方とともに/手続編2:パートで働く

前回、さらっと手続きについてご説明しようと思ったのですが、
文字にするとなんだかダラダラ・・
中断して、今回引き続きお話しすることにさせていただきました。

A子さんという元会社員の女性の方が、
結婚して、仕事を辞めて、それから・・というところ。
その変遷と共に年金の手続きをどうするのかをお話しているところなのですね!

さあ、今日の分はここからです。


退職後、雇用保険の基本手当を受けながら
(一般的に失業保険と言われているもの)
しばらく仕事を探していましたが、
結局、生活にもう少し慣れるまでは会社Nで短い時間でパートをすることにしました。



このくだり。非常に問い合わせが多いのです。

@退職すると・・・
そうそう、前回みたように、厚生年金保険の被保険者ではなくなります。
この手続きは会社がしてくれます。
A子さんご本人は、退職日の翌日からの年金(と健康保険)について
手続きをしなければなりません。

会社員である国民年金第2号被保険者からそれ以外の被保険者種別に
なるわけですが、
 ・第3号被保険者(会社員の被扶養配偶者)
 ・第1号被保険者(2号にも3号にも該当しない人)
いずれかが考えられます。

A子さんの場合は夫がいるので、失業中は「扶養に入る」ということで
話を進めるとすると、
   第3号被保険者になる

ということになるかと思います。
しかし、実際は、前回の日記にコメント下さったこむさんが仰るように
   社会保険の手続きに関して、扶養に入る

とは、本当に扶養の実態があるかどうかを厳密に見て認定されるもの
ですから、そう一筋縄には行かず、妻が本当に失業しているのか、
妻の年収はいくらか、そうしたものを証明できる所定の書類提出を
要求されますから、覚えておきましょうね!


つづき・・・

A雇用保険の基本手当を受けながら仕事を探す・・・
A子さんは、失業したわけですし健康保険組合によっては失業を事由として
(この部分、修正を加えました/H19.10.6)

いったんは夫の扶養に入ることができるのですが
しかし!次の注意点があります。

雇用保険の基本手当を受け取っている間は、
第3号被保険者として、夫に扶養してもらうことはできないんです
もうやだ〜(悲しい顔)

でも、A子さんは自己都合で退社したので、
基本手当が給付されるまでの待機期間中は扶養してもらうことができます。
ですから、A子さんの夫の勤務先を通じて第3号被保険者になる
手続きをしてもらうことになります。
この際、夫の勤務先から「第3号被保険者異動届」という必要書類の
提出を求められます。


ここで、ちょっとまとめておくと・・・


(1)失業 → (2)職安で求職の申し込みの手続きをする → (3)待機期間中 ・・・

・・・→ (4)受給開始 → (5)受給終了 → (6)その後



(1)〜(3)の期間
 扶養に入ることができる!

(4)〜(5)の期間(つまり、受給中)
 扶養からいったん外さなければならない。

(6)の期間
 その後の状況に応じて、年収が130万円未満であれば扶養に入ることができる!となります。


そして、

B生活に慣れるまで短い時間でパートとして働く
ということですが、
これはなにが言いたいかというと、
先ほどちょっとまとめた上の図式にあてはめると、
(6)で、年収130万円未満であれば扶養に入れるわけで、
そのラインを超えない程度に
あるいは、
A子さんがパート先で健康保険や年金に入らなくていいように
するためには、A子さんはパート先の正社員の方の決まった労働時間の
3/4未満しなければならない
ということがあるので、そこであえて“短時間”と表現させていただきました。


ということで、次のくだり


1年後、パートの仕事がだいぶ慣れてきて、勤務先会社Nからもう少し長い時間
働いてもらえないかとの要望があり、正社員の方と同じ時間働くこととなりました。



とありますが、
C正社員の方と同じ時間働く場合
上記で書いたとおり、A子さんは夫と同様に、自分で社会保険に入る
つまり、健康保険も厚生年金も(国民年金は第2号となる)
自分自身が被保険者となります。
なお、この手続きは、勤務先が行ってくれます。


しかし、さらに1年後、勤務先の就業環境に変化があり、
退職することとしました。


ということで、

D最後にもう一度やってきました退職

退職に際する処理は、会社がやってくれます。
ご自身では、退職日翌日からの種別変更手続をすることになります。


非常に、大雑把ですが、
これらが国民年金被保険者中の手続き・・・A子さん編でした。

これから、A子さんはどんな人生を辿っていかれるのでしょうか。

また今度は、A子さんが年金を受け取る際のお話について
考えるのもいいかもしれませんね。



posted by みかん at 23:25| 兵庫 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 社会保険労務士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マニアックなことを言ってすみませんが、でも重要事項なので一言。
A子さん夫の会社が健保組合加入であった場合には注意が必要です。
というのも、
資格喪失即被扶養者認定とはいかない健保組合も存在するのです。
一般的に夫が被用者保険被保険者である場合、
政府管掌を基準に話してしまうことが多いのですが、思い込みは禁物です。
注意したいものです。
Posted by 祇園祭 at 2007年10月06日 22:30
☆祇園祭殿

ご指摘頂き、ありがとうございます。
粗い説明になっていました。
大変失礼しました。
確かに健康保険組合にはかなり温度差があるんですよね。
訂正を加えさせていただきます。

Posted by みかん at 2007年10月06日 23:58
 ウチの健保も被扶養者に関しては、届出して健保が認定した日から扶養に入れるというやり方だもんで、当時、喪失日にさかのぼれるものとばかり思っていたオレは、ちょっと混乱した覚えが。でもまあ、一応、法律上も届出は5日以内だし、すぐに届出せんといかんね。

ウチにもこういう人います
「ウチのかみさん、会社辞めたから、扶養入れてほしいね〜ん」
オレ:「いつお辞めになったんですか?」
「う〜ん、1月以上前かな〜、忘れた」

早く言え、って感じですな


Posted by こむ at 2007年10月10日 08:13
☆こむさま

書き込みありがとうございます〜☆

>ウチの健保も被扶養者に関しては、届出して健保が認定した日から扶養に入れるというやり方だもんで、当時、喪失日にさかのぼれるものとばかり思っていたオレは、ちょっと混乱した覚えが。

この点なんですけどね!
実は、うちの会社が入っている健保も喪失日ではなく、
あくまで届出して健保が認定した日からしか扶養に
入れてもらえないのですが、

しかし、今年の2月に参加した社労士会主催の
法改正研修会で、兵庫県社会保険事務局保険課の
職員が説明した
「社会保険業務処理マニュアルについて」
という演題で、
今まで全国的に統一された社保でのマニュアルが
なかったところを統一したとのことで、その中身について
説明されたのですが、そこでは、

「扶養認定日の取扱変更」
という項目がありまして、
「扶養される状態になったときを申告していただき、
その日に遡って認定します」

と、明記されているんですよ!
ですから、この研修を受けてからうちの会社の社保
担当の人に健保さんに確認してもらうようお願いしたのですが、
従前のやり方一点張りなので、結局おとなしく従っていますが
一体この方針というのは、あくまで社会保険庁だけのもので、
各健保組合には規約があるから、それはそれ、これはこれ
ってことなのでしょうか。。。。。

えーーーー、
そんなのってありかしら。

社労士さんしっかりして状態。

県の社会保険事務局にもういちど尋ねてみます!

一度このブログでも、扶養だけをテーマに
語る機会を作ってもいいかもしれないですね。


ありがとうございました♪

Posted by みかん at 2007年10月12日 00:32
みかんちゃん、こんばんは! こーろです。
詳しい年金の話、感心して読みました(笑)

基本手当を受けている間扶養に入れるかどうか、気になりますよね。
以前、適用の方に確認したところ、
日額3,612円以上の基本手当を受けている間は扶養に入れないそうです。
つまり、年130万円以上になるからですね。
もちろん、待機期間中は扶養に入れます。

健康保険組合の方が扶養認定が厳しいようです。

フランスとの社会保障協定については、社会保険庁のホームページに詳しいことが載っていますので、ご参照くださいませ。

続きを期待してます!
では、土曜日に(笑)
Posted by こーろ at 2007年10月12日 00:58
☆こーろさん

書き込みをいただき、ありがとうございます♪
扶養に入れる際は、認定のための審査が
本当に厳密ですよね。
喪失するのはいとも簡単に
「あ、さようですか、ほなサイナラ〜」
みたいな感じなのに。
そんなことをよく職場の人とも話します。
まあ、それが仕事なのですし、基準をはっきりさせないと
いけないのはわかるのですけれども、
しかし、親御さんや兄弟姉妹を扶養に入れたい場合などで
どう掛け合ってもだめだった場合などは、、
本当にいたたまれない気持ちになります。

フランスと日本
ドイツと日本

インターナショナルな友人を横目に、冷や汗物です。。
ドイツと日本のものは、逆に友人からチラシを
もらっちゃいました。。ノ(´д`*)

社会保険庁のホームページを拝見して、
勉強します。。
ありがとうございます♪

Posted by みかん at 2007年10月13日 01:38
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