2010年03月10日

有給休暇 3.有給休暇 取得の権利、付与の義務

前回も長らくあいてしまいましたが、
今回も本当に長い時間があいてしまいました。

でも、続きをご覧いただきたいと思います。


有給休暇についてのお話をしていました。

今日の話題は、労働者が有給休暇を取得する権利と、
使用者が有給休暇を付与する義務についてです。


有給休暇を取得する権利は、

@労働者が請求して、使用者が承認して初めて発生するものなのか、
A労働者が請求しさえすれば発生するものなのか、
それとも、
B請求せずともすでに権利は存在するものなのか、
C有休取得時の請求とは、有休を取得する時季を指定することをさす
 のであって、請求せずとも権利は存在するものなのか。

考え方は諸説ありますが、
現在のところでは、

○法律上当然に有給休暇の権利を取得し、使用者はこれを与える義務を負うこととなっており、

○「請求」とは休暇の時季の「指定」に他ならないことと解されているようです。

また、

●労働者の時季の「指定」があれば、使用者の時季変更が無い限り、
有給休暇は成立することとなります。

よって、

●使用者の「承認」は不要であることとなります。

●時季変更権は、労働者の時季の「指定」により有給休暇を当然に取得されることを解除する条件として発生することとなります。



このように書くと、
いつも好き勝手に休めそうな気がしますね。
現実はそう甘くないのですが。。

また、使用者は労働者が守られたこの考え方になかなかついていけないかも
しれません。

しかし、そここそが会社の考えどころであるようにも思います。

この法律をうまく利用して、
☆労働者にはすっきりリフレッシュするチャンスを与え
☆しかし、業務には支障を来さないよう計画をたてさせ、
☆そうした会社の方針について、労働者によく理解してもらうよう教育を行う。


労働基準法は、しっかり守るだけで、

★福利厚生の増大
★会社への信頼度アップ
★社会的信頼度アップ

が狙えると思います。

あとの運用方法をしっかり根付かせるのは教育次第ですよね。


この有給休暇の取得の権利については、
とりわけ、退職の時などはもめることが多いのではないかと推測します。


有給休暇を全部消化して退職するのか、
残日数があるけれども不要とするのか、

人によって様々ですが、会社が取得させない!と指示できるものでは
ないということが上記からお分かりいただけるかと思います。

ただし、あとは運用の仕方のように思います。

やっぱり、労使双方がよい関係で仲良く、お互いにwinwinな関係でいれるよう
歩み寄って、話し合い、一歩ずつ進めることが大切ではないかと思えてなりません。



   かわいい かわいい
posted by みかん at 01:53| 兵庫 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会保険労務士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 お久しぶりです

年次有給休暇の件、興味深く読ませてもらいました。

僕の現在勤めている会社も取得率こそ低くないものの、運用方法に疑問を感じるところがあり、僕がいる間に変えられる部分は変えたかったけど・・・まあ、うち1点は改めることができたのでよしとします。

有給休暇って本来は取得理由をいちいち会社に言う必要は無いんだよね?なのに市販の有給届けの用紙にはしっかりと取得理由を書く欄があったりするし、また有給を取得する際に上司に私情を話さないと取得できなかったりする。(うちの腹黒も必要以上にねちねちと聴いて来る)いちいち理由を聞かれるようでは余計に取得しづらいような感じがします。有給取得が労働者の権利であるとするならば、単に労働者が時季指定して、会社がその日でよければ認めて、都合が悪ければ時季変更を促す、という形でいいのかも。

でも労使双方がお互いうまくやっていくためには、時季指定も時季変更も「当然の権利」だと主張せずに「すみませんがこの日に・・・」という態度は必要だよね。

とんちんかんなコメントでホントすみません・・・。


「不毛地帯」はホント面白かったよね。
翌週が待てずについつい本でストーリー確認してしまったり。
「これからは組織の時代です」は僕がウチの社長に言ってやりたい台詞でもあります。
Posted by こむ at 2010年03月21日 23:40
はじめまして。私は、「社会保険労務士試験ガイド」(http://blog.livedoor.jp/syaroushiguide/)管理人のじん(いわゆるハンドルネームを名乗ることをご容赦下さい)と申します。

早速ですが、貴サイト様にて当サイトと相互リンクさせていただきたく、お願い申し上げます。
突然のお願いで失礼かと思いましたが、どうかお許しくださいませ。
着サイト様にリンクした当サイトのURLはhttp://blog.livedoor.jp/syaroushiguide/archives/994097.htmlです。
なお、当サイトの説明文が必要な場合、任意でお願いします(特に無くてもかまいません)。

万が一、リンクについて、差し障りや、お気づきの点などございましたら、ご意見お寄せくださいませ。適切に対処いたします。
この場を借りて失礼しました。
では、失礼いたします。
(特に問題等なければ、返信は不要でございます)

「社会保険労務士試験ガイド」管理人:じん
http://blog.livedoor.jp/syaroushiguide/
Posted by 社会保険労務士試験ガイド管理人じん at 2013年11月11日 08:02
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